2019年4月11日、ソニー（SIE、Sony Interactive Entertainment Inc）が提出した『現実の世界で開催されるイベントへのインタラクティブなゲーム世界への観客ビュー』に関する特許が公開されました。この特許では、PSVRといったVRHMD（ヘッドマウントディスプレイ）を介して、eスポーツなどのイベントを会場にいるかのように観戦することができるとしています。
eスポーツイベントをVRで観戦
ソニーの提出した特許の内容を見ると、イベント会場の各客席に『カメラ』『マイク』『近接センサー』が設置し、カメラとマイクで拾った音声をライブストリーミングすることで、VRHMDを介してまるでeスポーツのイベント会場にいるかのようにしてイベントに参加することができるものとなっています。
みそとなるのが近接センサーで、その席に誰かが座っているのかどうかを判別することに使います。これにより、着席されている席では観戦することができません。
近接センサーで、わざわざ客席を確保するような仕組みがなぜ必要なのか不思議に思うかもしれませんが、例えば観客席が映るようなライブ配信において、バーチャルで着席している人の部分にARでアバターが表示され、リアル（＝イベント会場にいる人）とバーチャル（=VR着席している人）の両方の観客が着席しているようなシーンを作ることができるかもしれません。
ゲーム内に入り込む視点も
この特許では、VRHMDを使い、eスポーツのゲーム世界に入り込んで観戦するモードについても触れられています。プレイヤーの視点ではないゲーム世界での視点は、プレイヤーからは見えない視点を楽しめるほか、VRならではの臨場感のある観戦を楽しむことができそうです。
特許の画像には『PlayStation Plus League』の文字も
『現実の世界で開催されるeスポーツイベント』と特許にはありますが、現在存在するイベントに絡めていくのか、これから新しいイベントを作っていくのかは不明です。
特許の説明画像内には、『PlayStation Plus League』の文字も見られ、ソニーがeスポーツのイベントを新しい事業として検討している可能性はあるのかもしれません。