PS5(次世代PS)のスペックが判明、PSVRやPS4ソフトとの互換性あり

海外メディアWIREDの独占記事で、PS4の開発をし、次世代のPlaystation(PS5) の開発にも関わるマーク・サニー氏が、インタビューに答える形でPS5のスペックについて語りました。

PS5のスペック

PS4とPSVR

PS4同様AMDのチップを採用、レイトレーシングにも対応

PS5のチップは、PS4に引き続きAMDが開発します。

CPUはAMDのCPUシリーズ第3世代のRyzenがベースとなり、7nmの新型『Zen2マイクロアーキテクチャ』、コア数は8コアのCPUとなります。

GPUはAMDのGPUシリーズであるRadeonシリーズの最新アーキテクチャの『Navi』をベースにカスタマイズされたGPUが採用されます。

また、このGPUはハリウッド映画さながらのフォトリアルな表現ができることから、近年導入が進んでいる『レイトレーシング』にも対応しているとの事です。これにより、グラフィックを超えたフォトリアルな表現が可能になるとのことです。

8Kの映像出力をサポート

PS5は、8Kの映像出力をサポートします。これまでのPlayStationシリーズではPS4 Proの4K画質が最高の解像度でしたが、一気に描画性能がアップすることになります。また、8Kの描画性能を持つことは、次世代のPSVR(PSVR2)での解像度が高くなることが期待されます。

3Dオーディオチップも搭載

そのほか、AMDのチップには3Dオーディオ用のカスタムユニットも搭載されています。サニー氏は『ゲーマーである個人的な見解』として、PS3からPS4においてオーディオのスペック変化があまりなかったことが不満だったとし、「カスタムユニットにより、上から、後ろから、そして横から音があなたに届くので、ゲームにもっと夢中になるでしょう。この効果は外部ハードウェアを必要としません」と述べています。外部ハードウェアを選ばないとしつつも、特におすすめなのはヘッドホンになるとも述べています。

そして、重要なのがここにもレイトレーシングが生かされるということ。レイトレーシングの技術を使うことで、プレイヤーの足音が敵に届くのか、逆に敵の足音がプレイヤーに届くのかといった、音源の動きを追跡することで、よりリアルな音響とゲーム体験をもたらすとのことです。

カスタマイズされたPCよりも高速なSSD

サーニー氏は、PS5の性能面において「真の意味でのゲームチェンジャー」というほど力を入れているのがストレージです。

PS5のストレージはPS4まで採用されていたHDDと変わり、『PS5用にカスタマイズされた高速なSSDを採用』するとの事で、これによりロード時間が大幅に短縮されるとの事です。
ただのSSDではなく、読み込み速度をいかに早くするかに注力しており、どのメーカーの製品を採用するのか、新しいPCIe 4.0対応になるのかといった詳細は明かさなかったものの、パソコン用のどんなSSDよりもRAWデータ帯域幅が広いとのことです。
また、SSDだけでなく、その上位にあるデータの入出力に関わるメカニズムと、ソフトウェアについても大きく手を加えているようで、仮に同じSSDをPS4 Proに入れたとしてもその速度は3分の1に落ちてしまうほどとのことです。

実際、WIREDの記者が体験した2018年発売のPS4ソフト『Marvel’s Spider-Man(スパイダーマン)』では、PS4 Proで15秒かかっていたロードが、0.8秒に短縮されていたとの事です。

ハード面・ソフト面ともにカスタマイズすることで、次世代機ではロード性能を19倍近く早くすることに成功しているといえます。

他にも物理ディスクのサポートやメモリーの強化も

今回判明したスペック面での大きな特徴としては以上ですが、その他にも明らかになっているポイントとして、『物理ディスクサポート』と『メモリーの強化』です。

クラウドゲーミングや、ダウンロード販売の増加が著しい近年において、物理ディスクをサポートし続けるのか、注目される部分です。今回のインタビューで、PS5は物理ディスクのサポートを行うとの事が判明しました。

また、PS5のシステムメモリーの容量は増え、高速化されます。
メモリー性能は、グライフィック性能が上がれば読み込む情報量も当然ながら増えるためより高度な性能が必要になります。

PSVRとの互換性

出典:www.jp.playstation.com

サニー氏は次世代のPSVRについて「現段階では、我々のVR戦略について話すことはない」と言及を避けましたが、「我々はVRを非常に重視しており、現行のPSVRとの互換性があるということだけは言える」と明言しています。

現行のPSVRがPS5で使えることは、PSVRユーザーにとって朗報ですね。

PS4ソフトとの互換性もあり

また、PS5はPS4ソフトとの後方互換性があるとも明言しています。PS4は家庭用ゲームコンソールの現世代で最もシェアを伸ばしているハードで、9000万台以上を売り上げており、サードパーティもふくめて多くのゲームソフトがリリースされています。PS4のソフトとの互換性があることは、かなり大きなアドバンテージとなりそうです。

発売は2020年以降になる

気になるPS5の発売時期については、現在開発中で2019年の発売はないとの事。

つまり、早くても2020年、またはそれ以降の発売となります。

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