PSVR2はどんなスペックに?ソニーの特許申請から次世代PSVRはどんな機能が実装されるのかを予想

PSVRの発売前〜発売以降も、ソニーはVRに関連する特許を多数申請しています。これらの特許が全て日の目を見るとは限りませんが、特許から次世代のデバイスではどういった方向性での開発を探っているのか、まとめました。

VR酔いへの対策

2017年にソニーはVR酔い対策の特許を提出しています。アイトラッキングカメラ、温度計や湿度計などのセンサーから「健康な状態〜VR酔いを起こしている状態」のどの段階にあるかを予想し、どう対応するかのフローが考えられています。

VRの酔い対策はPSVRだけでなく、他のハードメーカーやソフトメーカーも取り組んでいるVR業界全体の課題です。センサーが増えるとコストにも影響しますが、こういった取り組みの成果が実れば、VR体験のハードルが大きく下がるでしょう。

トラッキング精度の改善

2017年2月9日に出された特許では、トラッキング精度の改善を目的とした特許が提出されていました。現在のPSVRでは、カメラによるトラッキングを行なっていますが、この特許ではセンサー側からビームを照射し、コントローラーやヘッドセットを検知するという、VIVEライクなセンサーとなっています。

今のカメラによるトラッキングだと、窓の外の光や反射によって誤作動が起きるほか、そもそもPS3時代のPS Moveから続くトラッキング方式であるため、精度を上げるためにも根本的にトラッキング方法を変えてくる可能性は多いにあるでしょう。

PSVRグローブまたは進化したPS Move

ソニーは、2016年ごろから、手袋のようなグローブ型のデバイスや、腕にはめる腕輪型デバイスの特許などVRに関連しそうな特許をいくつも出しています。

その中でも、PS Moveコントローラーのような、手で握るデバイスの特許は、ハードウェアデザインがより具体的なものとなっています。特徴的なのは、親指、人差し指だけでなく中指・薬指・小指においても、握っている状態か手を開いている状態かを検知するセンサーがグリップ部分にあり、全ての指のトラッキングを行えるという機能です。

また、人指し指で押すトリガー部分にはハプティクスフィードバックを利用した、抵抗が実装されるとされています。例えば、銃を打つ時の抵抗や反動、ものを掴んだ時の硬さなどの演出に生かすことができるかもしれません。

グローブ型にせよ、Move2のようなものにせよ、ソニーは次世代のコントローラーにおいて、手を正確にトラッキングすることが重要であると考えているのかもしれません。

マルチプレイヤー機能

ソニーは、1台のセンサーで複数のヘッドセットを感知する特許も申請しています。例えばソファーにプレイヤー二人が並んで座っていても、VRの世界では前後の位置関係にできるとしています。たとえば、テニスや卓球といった向かい合って行う競技でもVRでは並んでできるということが考えられます。

ワイヤレスヘッドセット

VR酔い対策の特許やマルチプレイヤーの特許などの中で、ワイヤレスによって通信することを示唆した図がみられます。(中にはバッテリーの搭載を示したものもあります)

Oculusの流れなどを見ても、VRの真価を発揮するのはワイヤレスであり、将来的にワイヤレスのデバイスが出ることはあり得ると思います。

ただし、ワイヤレスでの通信は、PCを使ったハイエンドVRでもまだまだ実現が始まったばかりのものであり、コストも高いばかりか、大容量のワイヤレス技術には法的な整備も絡むため、第3世代やそれ以降に持ち越す可能性もあるでしょう。

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第3者による観測

また、スマホやタブレットを使ってPSVRを利用した人にARによってVR空間内での姿を観測できるような仕組みについても特許を取得しています。

これにより、VRを楽しんでいる人を、第3者が観測することができる可能性があります。

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