Nvidia RTX20シリーズに搭載されたVirtualLinkとは?

2018年8月20日、Nvidia RTX2080ti、RTX2080、RTX2070が発表されました。
RTX20シリーズから、アーキテクチャがPascal世代からTuring世代にかわり、「リアルタイムレイトレーシング」が導入されました。また、グラフィック性能の向上に加え、VRデバイスでの利用を快適にする、VirtualLinkポートに対応しました。

VirtualLink(バーチャルリンク)とは

出典:VirtualLink™ Consortium

NVIDIA、 Oculus 、Valve、AMD、Microsoftが進める新しい規格

VirtualLinkとは、USB Type-Cを利用した新規格です。
VR業界を牽引する企業が参画している「VirtualLink™ Consortium」によって進められているため、これからのVRデバイスにおいて、標準的な規格になり得ると思われます。

映像・センサー情報・電源ケーブルを1本でまかなえる

USB Type-CでVRデバイスと接続し、映像伝送やセンサー感知、電力供給などを1本のケーブルで賄うことができます。
正確には「解像度ディスプレイ用のHBR3 DisplayPort」「ヘッドセットカメラとセンサー用のUSB3.1 Gen2 SuperSpeed」「最大27ワットの電力供給」の4つのレーンのサポートが含まれます。
また、VRデバイスで利用することを念頭にしているため、コネクタがレイテンシを短縮し、VRの帯域幅要求を処理するように最適化されています。

2018年8月現在、対応VRデバイスはまだない

ただし、VRデバイス側において、対応しているハードはまだありません。ただ、今回グラフィックボード側での対応が行われたため、今後出るであろう次世代のVRハードでの搭載に期待できます。

VirtualLinkの普及によって期待されること

VRケーブルの標準化

現在、デバイスごとに接続ケーブルがことなりますが、 OculusやVIVE、WindowsMRがVirtualLinkに対応することで、標準化し、ケーブルが流用できるようになるでしょう。

小型PCなどでも接続が便利に

現在は電源供給、センサー、映像入力などで、複数の接続端子が必要になりますが、ポートがUSB Type-Cのみになるため、接続ポート数の限られる、ノートパソコンをはじめとした小型PCでも接続が便利になります。

VirtualLinkによって、次世代のVRデバイスはより一層快適になることが期待できます。

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