2018年の春に発売することが発表された『Oculus Quest』。Oculus初の6Dof対応スタンドアローンVRということで、そのスペックはどれだけのものか期待が高まります。
現時点でわかっているスペック情報をまとめました。
Oculus Go、Oculus Riftとのスペック比較
まずは、同じOculus社のVRデバイスと比較しましょう。
Oculus Quest |
Oculus Go |
Oculus Rift |
|
チップ性能 |
Snapdragon 835 |
Snapdragon 821 |
– |
ディスプレイ |
有機EL |
液晶 |
有機EL |
片目あたり解像度 |
1600 x 1440 |
1280 x 1440 |
1080 x 1200(有機EL) |
視野角 |
不明 |
110度 |
110度 |
リフレッシュレート |
72Hz |
60Hz or 72Hz |
90Hz |
ストレージ |
64GB(上位モデルもあり) |
32GB / 64GB |
– |
トラッキング |
6DoF |
3DoF |
6DoF |
トラッキング方式 |
インサイドアウト方式 |
インサイドアウト方式 |
アウトサイドイン方式 |
瞳孔間距離調整 |
○ |
× |
○ |
コントローラー |
Oculus Touch(Quest用) x 2 |
専用コントローラー x 1 |
Oculus Touch x 2 |
コントローラーのトラッキング |
6DoF |
3DoF |
6DoF |
外部センサー |
不要 |
不要 |
赤外線センサー(最低1台) |
ハンドトラッキング |
○ |
× |
× |
価格 |
399ドル~(日本未発表) |
32GB/23,800円(税込) |
50,000円(税込) |
Oculus Questは、解像度においてOculus Riftを超えており、体験した人のレビューによると、VR映像が網目がかって見えるいわゆるスクリーンドア効果がほぼ無いと言われています。
また、Oculus Goと比べて、6Dofに対応した部分がおおきいでしょう。コントローラーも6Dofに対応したOculus Touchが2本付属するため、操作感が向上することにより、さらに没入感が高まっていると思われます。
また、ハンドトラッキングにも対応しており、ゲームプレイにどのように生かされるのか、期待です。
Vive Focus、Mirage Soloとのスペック比較
次に、他社の6Dofトラッキング対応のスタンドアローンVRと比較します。
Oculus Quest |
Mirage Solo |
Vive Focus |
|
チップ性能 |
Snapdragon 835 |
Snapdragon835 |
Snapdragon835 |
ディスプレイ |
有機EL |
液晶 |
有機EL |
片目あたり解像度 |
1600 x 1440 |
1280 x 1440 |
1440×1600 |
視野角 |
不明 |
110度 |
110度 |
リフレッシュレート |
72Hz |
75Hz |
75Hz |
ストレージ |
64GB(上位モデルもあり) |
64GB(microSD対応) |
32GB(microSD対応) |
トラッキング |
6DoF |
6DoF |
6DoF |
トラッキング方式 |
インサイドアウト方式 |
インサイドアウト方式 |
インサイドアウト方式 |
瞳孔間距離調整 |
○ |
× |
○ |
コントローラー |
Oculus Touch(Quest用) x 2 |
Daydreamコントローラー x 1 |
専用コントローラー x 1 |
コントローラーのトラッキング |
6DoF |
6DoF |
6DoF |
外部センサー |
不要 |
不要 |
不要 |
ハンドトラッキング |
○ |
× |
× |
価格 |
399ドル~(日本未発表) |
56,268円(税込) |
625ドル~(日本未発売) |
すでに国内発売されているのはMirage Soloです。Vive Focusは中国で発売、2018年内に日本でも発売される予定です。
Oculus Questの特徴としては、Oculus Touchコントローラー2本が付属することで、デフォルトで両手でのVR体験ができるという部分ですね。片目あたりの解像度も、Vive Focusと並んで最も高いものとなっています。
何よりも、価格において他社の端末を圧倒しています。日本での発売価格がいくらになるのかにもよりますが、Oculus Questの価格発表を受けて、Mirage Solo、Vive Focusの値下げがあるのかどうか、きになるところです。
残念なのは、2019年春と、1年遅れでの発売でありながら、チップ性能がMirage Solo、Vive Focusと同じSnapdragon 835であるということ。発売までの時間はまだあるため、もしかすると変わる可能性もありますが…この価格の実現は、あまり期待しない方がいいと思われます。