2018年IT専門調査会社IDC USAが、VR・ARに関する市場調査レポートを発表しました。
2022年には5000万台を出荷
IDCによれば、スタンドアロン・PC接続型双方の、拡張現実感(AR)およびバーチャルリアリティ(VR)ヘッドセットの世界出荷台数は、2017年から31%増加し、2018年には420万台に達する予定とのこと。
これらのヘッドセットは、年間成長率(CAGR)が88%で、2022年には5310万台に達すると予測されています。
VRヘッドセットは順調に成長
企業向け |
消費者向け |
合計 |
|
2018年 |
125万台 |
277万台 |
402万台 |
2022年 |
1600万台 |
1549万台 |
3149万台 |
CAGR |
89.1% |
53.7% |
67.2% |
2018年現在、消費者向けの出荷が中心となっているVRヘッドセットですが、今後も順調に成長を続け2022年には3000万台に達する見込みです。とくに企業向けの出荷台数が大きく伸び、消費者向けを上回るとの予測となっています。
ARヘッドセットは企業向けにおいて90倍以上に
企業向け |
消費者向け |
合計 |
|
2018年 |
20万台 |
3万台 |
22万台 |
2022年 |
1878万台 |
280万台 |
2059万台 |
CAGR |
212.8% |
223.1% |
214.0% |
VRと比べて、スペックの面や価格の面でのハードルが高い ARヘッドセットですが、まだ市場が若いという事もあり、今後の技術の成熟やコストダウンにより、2022年に向けて急成長を遂げるとの予測になっています。
特に企業向けの出荷台数はVRヘッドセットの出荷台数を超え、90倍以上の1800万台を超えるとの予測を立てています。これは、ARにおける企業向けのソフトウェア開発が進む事で、より企業で採用されるケースが伸びるであろうと想定されるためです。
今後はスタンドアロン型のデバイスが牽引
少し低迷気味だったVR・ARヘッドセットですが、2019年には回復し、860万台に増加すると見られています。この成長は、賃貸型、そしてスタンドアロン型のデバイスが牽引すると見ています。
ソース:IDC Media Center