東京消防庁は、VR(バーチャルリアリティー)を利用したリアルな防災体験ができる『VR防災体験車(愛称 VR BOSAI)』を製作し、都内の防災訓練などで活用しています。
制作費は1億3,000万円、VR防災体験の専用車両
『VR防災体験車』は、東京消防庁が1億3,000万円をかけて投入したVRで防災を体験できる専用車両です。車両型の体験設備としたことで、各地での防災訓練やイベントでの展示をしやすくなっています。
東京消防庁の資料によると、ヘッドマウントディスプレイのバーチャルリアリティ映像だけでなく、モーションシートによる各種演出を加えることにより、“これまでにない臨場感あふれる災害疑似体験”を都内全域で可能にすることにより、都民の防災意識の高揚を促進し、訓練参加に繋げていくための専用大型車両とのことです。
VR映像に加えて、地震の揺れ、火災の熱風、水害の水しぶきも体感
体験できるコンテンツは「地震編」「火災編」「風水害編」の3つで、ヘッドマウントディスプレイによるVR映像に加えて、モーションシートを活用することで、地震の揺れや、水害の衝撃などを体感することができます。さらに、匂いや熱気、水しぶきを出すこともできるようになっており、「火災編」では火事の熱気や風圧、「風水害編」では、映像に合わせた水しぶきを出すことにより、迫り来る水の恐ろしさを感じることができるようになっています。
東京都内の防災訓練を中心に巡回中
『VR防災体験車』は、東京都内の防災訓練を中心に巡回中です。
詳細なスケジュールは、東京消防庁の公式ページに公開されています。