『Minecraft(マインクラフト)』のOculus Go版やOculus Quest版が出る可能性はあるのか、開発責任者の発言などから読み解く

『Minecraft(マインクラフト)』は、2009年にリリースされてから、今日でも大人から子供まで多くのファンを生み出しているゲームです。WindowsPC、スマートフォン、XBoxOne、PS4やNintendo Switchなどマルチコンソールで展開していることが魅力でもあるゲームですが、Oculus Go版はまだリリースされていません。開発責任者の発言や、これまでの状況から、今後のリリースの可能性についてまとめました。

2016年にGear VR Editionがリリースされている

2016年に『Gear VR Edition』がリリースされています。Gear VRとは、サムスン社のGalaxyシリーズなど、ディスプレイ部分にスマートフォンをセットすることで、VRを体験することができるVRヘッドセットです。

『Oculus Go』のプロセッサーはGalaxyシリーズをはじめとするスマートフォンで利用されているもので、スペック的にも環境的にもGear VR向けに開発したソフトの移植が容易であると考えられます。実際、Gear VRでリリースされたゲームが多く移植されています。

このことから、『Oculus Go』版のソフトウェアの開発ハードルはかなり低いと言えます。

ただ、『Gear VR Edition』の『Minecraft(マインクラフト)』は、ヘッドセットとは別に、スマートフォンとBluetoothで接続したゲームパッドコントローラーを使い操作していました。

『Oculus Go』の標準コントローラーではボタンが足りないため、何らかの形でコントローラーを接続できるようにする必要があり、ここがネックになっている可能性は考えられます。

 開発のキーマンが『Oculus Go』版を開発中と示唆

先日、OculusのCTO John Carmack氏が以下のようにツイートしました。

これは、『Youtube VR』アプリがリリースされたことについてのツイートで、「YouTubeは、人々がいつもGoについて尋ねる上位2つのアプリの1つでした。もう一つの進歩もあります…」と、よく聞かれる2つのアプリのもう一方についても進捗があると示唆しています。

John Carmack氏は、2016年にMinecraftをGear VRに移植することに深く関わっていました。『Minecraft(マインクラフト)』を開発しているMojang(マイクロソフト傘下)と直接協力することで、OculusのVRに関するノウハウを提供することになってでも、リリースにこぎつけた経緯があり、リリース時には「Oculusに出てくる最高のもの」とまで発言しています。

このことからも、John Carmack氏が“よく聞かれる2つのアプリ”のひとつは、『Minecraft(マインクラフト)』である可能性が高いでしょう。

進捗がどの程度のものなのかにもよりますが、何らかの形で『Oculus Go』版がリリースされる可能性はありそうです。

『Oculus Quest』版は目玉タイトルとして発表する?

では、2018年9月に発表され、2019年春に発売予定の『Oculus Quest』版の『Minecraft(マインクラフト)』が出る可能性があるのでしょうか。

2016年8月に、『Minecraft(マインクラフト)』の『Oculus Rift』版がリリースされています。『Gear VR Edition』と違うことは、ゲームパッドではなく、Oculus Touchコントローラーでの操作に対応しているということです。

『Oculus Quest』には、Oculus Touchコントローラーが同梱される予定となっています。つまり、『Oculus Go』版と違い、コントローラーの問題はクリアできていると考えられます。

『Oculus Quest』は、まだ具体的な発売日が発表されていません。つまり、発売日の発表をするためのイベントを行う可能性があります。そしてその際には、おそらく同時リリースするゲームタイトルや、注目タイトルのロードマップを行うでしょう。ここでの目玉タイトルとして、『Minecraft(マインクラフト)』の『Oculus Quest』版を発表する可能性はあるでしょう。

VRワールドでは、引き続き情報があり次第まとめていきます。

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