『Oculus Rift S』についてGDC2019で詳細が明らかに。開発者向けメールに情報が記載

Oculus(Facebook社)からOculusのコンテンツ開発者に送られたメールに、2019年3月19日から開催されるGDC2019にて、かねてより噂されている『Oculus Rift S(オキュラスリフトエス)』についての発表が行われることが判明しました。

『Oculus Rift S』とは

Oculus Questは外部センサーが不要なインサイドトラッキングを採用している(出典:www.oculus.com)

Oculus Rift Sは、2016年より発売されているOculusのPCVR向けのVRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)であるOculus Riftのアップデート版です。2018年の10月ごろよりその存在が確認されており、Oculus PCソフトウェアのソース上にもRift Sの存在を裏付ける情報が発見されています。

Oculus Rift Sは『解像度の向上』と『Oculus Questのようなインサイドアウトトラッキング』が実装されるとされており、ソフトウェアベースのIPDを持つとされています。

米国のストアでOculus Riftの在庫切れが相次ぐ

それを裏付けるかのように、2019年に入り米国の各ストアでOculus Riftの在庫切れが相次ぐという現象が確認されています。
現在確認されているだけでも、米国Amazon、Best Buy、Microsoftで販売されておらず、NeweggではOculus Rift自体が削除されています。

注目は『価格変更はあるか』

Oculus Riftは2016年に発売されて以来価格を下げてきており、最終的に半額以下の45,000円となっていました。
PC向けVRは、PC自体に高いスペックが必要になるため、PCだけでも15万円以上の予算がかかってしまいます。VRHMDのコストが下がることはそれだけVRへのハードルが下がることにつながり、実際Oculus Riftは価格を下げるたびにPCVRでのシェアを伸ばしてきている過去があります。

Oculus Rift Sでは、外部センサーが不要になること、Oculus Questと同様のトラッキングを採用しパーツを共通化できることから、よりコストが抑えられる可能性があります。
Oculus Rift Sの価格次第では、OculusがPCVRでのシェアを大きく伸ばす可能性があります。また、トラッキング方式がOculus Questと共通になることで、Oculus Questへの移植を促しやすくなり、開発者を増やすことにつながるかもしれません。

Oculus Questは、その性能に反して399ドルと攻めた価格で発表されたことが、大きな注目を集める要因にもなりました。
GDC2019で発表されるのであれば、Oculus Rift Sの価格は現行のOculus Riftと同程度の価格になるのか、それとも下がるのかあがるのか、GDC2019の発表においてかなり注目すべき点となるでしょう。

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