2019年1月9日、CES 2019にてAMDが7nmプロセスの新GPU『Radeon VII(ラデオンセブン)』を発表しました。
7nmプロセスにより性能向上しつつ消費電力はそのまま
Radeon VIIは、AMDが初めて7nmプロセスで製造するGPUで、微細化により現行のハイエンドモデルである『Radeon RX Vega 64』と比べてゲーミング性能が1.8倍、ビデオメモリが2倍、メモリ帯域幅が2.1倍に向上しているとのことです。また、7nmプロセスを採用したことでダイサイズは331平方ミリメートルと小さくなり、性能向上をしつつも消費電力は据え置かれています。
AMD曰く『GeForce RTX 2080』並のスペック
AMDは『GeForce RTX 2080』対抗モデルとして打ち出したいようで、CESの壇上ではGeForce RTX 2080とRadeon VIIを同条件で動作させた場合のフレームレートの比較をプレゼンテーションしていました。AMDの資料によれば、『バトルフィールドV』『ファークライ5』などのゲームにおいて、GeForce RTX 2080と同等か少し上回る性能を発揮しています。ただし、米メディアPC Worldの記事によれば、「レイトレーシングには非対応」であることがわかっています。AMDはレイトレーシングについて次世代のGPUにおいて開発に取り組んでおり、2019年中に何らかの続報が出される予定となっています。
VirtualLinkは非搭載
VirtualLinkは、 VRヘッドマウントディスプレイとの接続を、USB-Cケーブル1本で接続できるようにするVRのための新しい接続規格です。AMDは規格の策定初期から関わっているメンバーであるため、今回のモデルへの搭載が期待されていましたが、米メディアUpload VRの取材によれば、残念ながらVirtualLinkは非搭載になっているとの事です。