2019年4月10日、Oculus Goを利用して楽しめる仮想世界『ambr』が正式に運営開始しました。ambrは、『サマーウォーズのOZ』『レディープレイヤー1のOASIS』のような、VRを通してアバターで楽しめるバーチャルコミュニティです。現在、事前登録者・時間帯限定でのアクセスとなっていますが、今後登録者を募集していく予定となっています。
『ambr』とは
VRを通して楽しむ仮想世界
ambrは、VRを通して楽しむことができる仮想世界、バーチャルコミュニティです。仮想世界というのは、いわゆる『サマーウォーズのOZ』『レディープレイヤー1のOASIS』『ソードアート・オンラインのアインクラッド』をイメージするのがわかりやすいかと思います。
VRヘッドセットを通じてambrの世界にアクセスすると、ターミナルとなるワールドが表示され、そこから複数のワールドにアクセスすることができます。
ambrの中ではアイテムやアバターを拾うことができ、アバターは自身の見た目を変えることができるもので、アイテムはエモートのように星を降らせる、草を生やすなど、自身の回りに変化を与えるものから、水鉄砲や銃といった、武器や遊びとして利用することができるものがあります。
マイクの音声も拾われており、他のプレイヤーとは、声でコミュニケーションすることができます。プレイヤーの上にはプロフィールが表示され、友達登録することもできます。
ドラゴンを倒す、タワーディフェンスなどのイベントも
ambrでは、コミュニケーションだけでなく、ワールドによっては『ドラゴン襲来』『タワーディフェンス』といったイベントも用意されています。
襲来するドラゴンと戦ったり、タワー中央の宝石を壊しにくるロボットたちを撃退したりなど、他のプレイヤーと協力しあうことになり、新しいコミュニケーションが生まれワイワイと楽しむことができます。
Oculus Goで楽しめる『みんなのための仮想世界』ということ
VRを通した仮想世界でのコミュニティでは、VR Chatがambrの世界に近いかもしれません。
VR Chatは世界的にユーザー数が増えているものの、ハイスペックなPCが必要になることから、まだまだVRに関心が高い層が多く参加している状態で、多くの人にとっては敷居の高い世界です。また、自由度が高い一方で、運営のコントロールがきかない部分もあり、楽しめる人と苦手な人に分かれる部分もあるかもしれません。
一方でambrは、『Oculus Go』で楽しめるコンテンツであるということから大きく思想が異なるといえます。
『Oculus Go』は2万円台で購入することができ、また本体だけで VRが楽しめる、手軽さが特徴のVRヘッドセットです。最初から『Oculus Go』を対象としているため、『アバターの頭身を落とす』『ワールドのデザインをローポリゴンでも楽しめるものにする』『ユーザービリティを片手3Dofに最適化する』など、いい意味での割り切りができており、Oculus Goのスペック不足や、3Dofという弱点を感じさせない作りになっています。
UI・UXも誰もが入りやすいものになっており、誰もが参加しやすい『みんなのための仮想世界』だということを強く感じました。
また、ambrはその他のVRヘッドセットについても対応を表明しています。
今後でてくる『Oculus Quest』や次世代の Goでスペックが上がれば、できることが大きく広げていくことができるという可能性を感じます。
始まりの日。『#ambrDAY1』の様子
筆者もタイマーをセットし、ambrの始まりの日に参加してきました。当初はその操作感になれなかったものの、チュートリアルも用意されており、ワールドをめぐるうちに自由に移動できるようになりました。
ambrの中で、多くのユーザーがワクワクしているのを肌で感じることができ、またVR仮想世界の始まりに立ち会う喜びや期待感を強く感じました。
イベントではタワーディフェンスに参加し、他のプレイヤーとともに見事クリア。シンプルな遊びでありながらも、VRを通したコミュニケーションならではの楽しさを感じました。
参加者のtwitterにはキャプチャーが多くあがっており、その空気感の一端を感じられると思います。
現在は限定アクセスのみ、今後追加登録も
ambrは現在、事前登録者のみのアクセスが可能で、また22:00~22:30の時間帯のみのアクセスとなっています。
ambrでは今後ユーザーの追加登録を受け付ける予定しているとのこと。興味を持った方は、公式サイトまたは公式twitterをフォローし、今後のアナウンスに備えることをおすすめします。