2019年12月9日、Facebook傘下のOculusは公式ブログにて、同社が開発販売するVRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)『Oculus Quest(オキュラスクエスト)』において、ハンドトラッキング機能をリリースすることを明らかにしました。リリースは今週中とのことです。
Oculus Questがハンドトラッキング対応に
Oculus Questのハンドトラッキング対応は、2019年9月に行われた『Oculus Connect6』でも明かされていた機能です。ハンドトラッキングは、その名の通りVR利用者の手をカメラで認識しトラッキングすることで、VR空間内に反映することができる機能です。これにより、コントローラーよりもより直感的な操作ができるようになることが期待されます。
機械学習のデータを使い、両手10指のトラッキングを実現
ハンドトラッキング技術は、トラッキングできる指の本数や精度など課題もあり、スタンドアローンであるOculus Questにおいては、モバイルAPUというマシンパワーの限界、バッテリーの消費増など課題が多くありました。
その点についてOculusは機械学習で得られた学習データベースを活用し、両手10指のトラッキングを実現しています。また、バッテリーの消費増もわずか(7分の起動時間の減少)に抑えられたとしています。
公式ブログでは、実際に画面内に利用者の両手が反映されているムービーが公開されています。
現時点ではブラウザなど一部アプリのみ、来週にはSDKを公開
現時点ではテスト機能としており、OculusブラウザーやOculus TV、ストアやライブラリといった、一部のファーストパーティーアプリのみでの実装に止まります。一方で、来週には開発者向けにハンドトラッキングのSDKを公開するとしています。
2020年には更なる追加機能を予告
Oculusは今回のリリースは始まりに過ぎないとしており、2020年にはQuestでのハンドトラッキングのエクスペリエンスを改善するために、新しい機能を追加し続け流としています。