読売テレビよりリリースされているOculus Goアプリ、『鳥人間VR』をプレイレビューします。
鳥人間コンテストの歴史を振り返るアプリ
鳥人間コンテスト(正式名称:鳥人間コンテスト選手権大会)は、読売テレビが主催する人力飛行機の滑空距離や飛行時間を競うコンテストで、1977年より毎年夏に開催され、途中にはリーマンショックの影響による中止の危機など困難をもありながら、2018年では第41回大会を迎える歴史のあるコンテストです。
鳥人間VRは、そんな歴史ある鳥人間コンテストを振り返り、2018年の大会の番組宣伝(配信されたのは2018年8月)につながるアプリとなっています。
琵琶湖上空を飛ぶ感覚を味わえる
ドローンによる360度撮影の映像で、人力飛行機に乗りながら琵琶湖上空を飛ぶ感覚を味わえるアプリとなっており、過去の大会の名場面と合わせて楽しめるようになっています。
場面切り替えの演出は面白い
映像は「会場紹介編」「滑空機編」「人力プロペラ機編1」「人力プロペラ機編2」の4つを楽しむことができます。それぞれの長さは3分〜5分程度で、少し物足りなく感じますが、番組宣伝の無料アプリと考えれば十分とも言えます。
面白いのが、それぞれの映像への場面切り替えの演出。丸いシャボン玉のようなUIがならんでおり、コントローラーで選択すると球体が大きくなり、その中に飲み込まれる、まるでワープのような演出となっています。
飛行機のフレームや演出が邪魔に感じることも
空を飛ぶ映像自体は楽しいのですが、飛行機のフレームや、過去のビデオなどの演出が邪魔に感じることもありました。例えば正面に『琵琶湖大橋』が見えてくるところで、正面に名場面のビデオが出てしまうため見えなかったりするのは残念でした。
何もなしの、素のままのドローンを楽しめるモードも欲しかったです。
無料で楽しめるコンテンツとしては十分、来年も出ることを期待
とはいえ、空を飛ぶことの本質的な楽しさを味わえることや、場面切り替えのUIの面白さなど、無料で楽しめるコンテンツとしては十分のボリュームだと思います。
360度撮影の機材も次々と新しいものが出てきますし、来年にはより高解像度、もろもろの改善を加えた2019年版がリリースされることを期待しています。