2019年1月8日、ソニーは2018年12月31日時点でプレイステーション4(PS4)の世界累計実売台数が9,160万台を突破したことをリリースしました。
発売から5年、なおも好調なPS4
プレイステーション4は、2013年11月15日に北米で、2014年2月22日には日本での発売を開始し、発売から5年が経過しています。2014年8月に1000万台を突破したのち、2015年11月に3000万台、2016年12月に5000万台、2017年12月に7000万台、そして今回発表された2018年12月で9000万台を超えました。
PS4は1年に2000万台を売り上げる驚異的なペースで売り上げを伸ばしており、これは歴代最も売れたハードであるPS2(1億5500万台)を上回るペースです。発売から5年がたち次世代機の噂もささやかれるようになりましたが、2018年も売り上げのペースを落としておらず、なおも好調であることを示しています。
2018年はソフトウェアが充実した1年
2018年は大人気タイトル『モンスターハンターワールド』がリリースされ世界的なヒットを記録した他、 グランドセプトオートで有名なロックスターゲームスの『レッド・デッド・リデンプション2』や『Marvel’s Spider-Man』が発売されるなど、人気を集める大型タイトルが多くリリースされ、PS4のソフトウェアが充実した1年でした。
ちなみに今回のリリースでは2018年9月に発売された『Marvel’s Spider-Man』は、2018年11月25日時点で900万本の売り上げを突破していると報告されています。
2018年はPSVRにおいても完成度の高いソフトウェアが多くリリースされており、『The Game Awards 2018』のVR部門にノミネートされたタイトルは、どれもPSVRで体験できるタイトルであったことが、その充実度を物語っています。
The Game Awards 2018 授賞式が開催。VR部門は『ASTRO BOT:RESCUE MISSION』が受賞
今回のリリースでは、PS4ソフトウェアは年末商戦期だけでも5000万本売り上げ、累計実売本数は8億7,600万本を超えたとしています。PS4とともにソフトウェアの販売も好調であることが伺えます。
年末商戦で560万台を実売
2018年の年末には、日本の国内向けに販売価格を大幅に下げる大型のキャンペーンを打ち出していました。今回のリリースで、年末商戦期である2018年11月19日から2018年12月31日にかけて、560万台の実売を記録したとしています。PS4は海外に比べて国内の販売が遅れていたこともあり、今回の大型キャンペーンの成果も大きかったのではないでしょうか。
PSVRの販売台数についてはリリースされず
PSVRは、2017年6月に100万台、2017年12月に200万台、2018年8月に300万台を突破しました。
年末の大型キャンペーンでは、PSVRの販売価格が1万円もやすくなる『PlayStation VR Special Offer』が販売、また海外でもお買い得になるソフトウェアとの同梱版を展開するなどPSVRのキャンペーンにも力を入れていることから、PSVRも大きく販売を伸ばしていたのではないかと期待されていました。
しかし、今回のリリースではPSVRの販売台数については言及されていませんでした。PSVRについては、別の機会で発表されるのかもしれません。
2019年、なおも好調は続くのか
2019年は年間2000万台の実売台数のペースを維持できるのであれば、1億台に差し掛かる年でもあります。
ただし、2018年は年間2000万台のペースを維持していたものの、PS4 Proの価格改定や、年末の大型キャンペーンなどで底上げしている部分もあり、普及台数が増えるにつれ徐々に鈍化することは考えられます。
2019年はPS4発売から6年目、PS4 Proのリリースからも3年目を迎える年であり、また新ハードへの期待により動きの鈍化が起きる可能性もあり、2018年同様、価格改定や、大型のキャンペーンを打ち出すことも考えられます。
一方で、『キングダムハーツ3』やダークソウルを開発したフロムソフトウェアの『SEKIRO:SHADOWS DIE TWICE』、また2015年のPS3版以来の新作となる『プロ野球スピリッツ2019』など、PS4では2019年も引き続き質の高い大型タイトルのリリースを予定しており、楽しみな1年でもあります。
2019年、引き続きPS4の好調は続くのか、注目です。