誰でも楽しめる爽快なリズムゲーム。『Beat Saber(ビートセイバー)』PSVR版プレイレビュー

誰でも楽しめる爽快なリズムゲーム。『Beat Saber(ビートセイバー)』PSVR版プレイレビュー

2019年3月7日、『Beat Saber(ビートセイバー)』PSVR版が日本でもリリースされました。インディーズゲームながら、PC版や先行していた海外のPSVR版では記録的な盛り上がりを見せており、リリースされて間もない日本国内でも高い注目を集めています。

VRの魅力を存分に生かしたリズムゲーム

Beat Saberは、2018年にPC向けにリリースされたVRリズムゲームで、前方から向かってくるノーツと呼ばれる赤と青のブロックを両手に持つ光る剣で切り刻んで行くゲームです。ノーツには切る方向があることや、剣の色をノーツに合わせる必要があり、タイミングよくノーツを正しく切っていく必要があります。

ノーツは上下左右に広がっていることや、避ける必要がある壁もせまってくるため、両手だけでなくかがんだり左右にステップを踏んだりと、全身を使って楽しめるようになっています。

音楽に合わせてノーツを切っていくというシンプルなゲーム設計ながら、VRの魅力を十分に詰め込んだゲームとなっています。

初心者でも楽しめる直感的な操作感

前述のようにシンプルなゲーム設計になっているため、直感的に操作することができ、リズムゲームが初心者の私でも楽しむことができました。

メニューなどの文言は全て英語のままですが、難しい英語はないため迷うことなく操作できました。1点だけ、身長の設定をしなければならないことに気がつかず、かつデフォルト身長が220cm以上になっていたため、どうやってもうまくプレイできないということがありました。身長の設定は、忘れずに設定しておきましょう。

その他最初につまづきそうなことはこちらの記事にまとめています。
『Beat Saber』初心者入門。チェックするべきことまとめ

ゲームモードは徐々に難易度が上がっていく『キャンペーン』、難易度や曲を自由に選択してプレイできる『ソロ』、ノーツの切る向きの指定がなかったり、PS Move1本だけでプレイする『パーティ』の3つのモードが用意されています。

初めてプレイするときは『キャンペーン』をすることでゲームに慣れていくことができるためおすすめです。ただ、キャンペーンは後半になってくると切る向きが消えるブラインドや、腕を振った距離がXmなどクリア条件が辛くなってくるため、ある程度操作に慣れた時点からは『ソロ』でプレイを楽しむようになりました。

『ソロ』はBeat Saberのメインのモードです。『ソロ』ではOST(オリジナルサウンドトラック)vol.1が10曲、OST vol.2が5曲、Extraが3曲あり、合計で18曲をプレイすることができます。
各楽曲には『EASY』『NORMAL』『HARD』『Expert』『Expert+』の5つの難易度が用意されており(一部の曲はHARD以上の3つの難易度)、技術レベルに合わせてプレイすることができます。

そうやってプレイを続けるうちに、リズムゲーム初心者の私でも『HARD』『Expert』がクリアできるようになりました。

『HARD』レベルのノーツの細かくなってくるため、音楽のリズムやボーカルに合わせてリズミカルに動いていくことになり、音楽に乗って楽しむことができます。

また『Expert』以上のレベルをクリアできるようになると、剣の達人にでもなったかのような爽快感を得られます。

HARDやExpertはノーツ=リズムの拍になってくるため、ノリノリでプレイできる

VR酔いはまったく感じず、何時間でもプレイできる

Beat Saberは、これだけ激しく動くにも関わらずVR酔いはまったく感じませんでした。また、難易度の設定が絶妙なため、うまくプレイしたいがために、何度も繰り返し挑戦することになり、気が付けば1時間以上ぶっ続けでプレイしていたなんてこともあります。

PS Moveコントローラーの操作感は良好

PS MoveはPS3の頃から存在するため、PCVRのコントローラーと比べると感度が悪いのでは?と心配するユーザーもいたかもしれませんが、PS Moveコントローラーの操作感も良好でした。ほぼ自分の思い通りに剣を振り回すことができます。

また、PCVRのコントローラーよりも PS Moveコントローラーの方が剣の柄の形に近い点は、PSVR版のBeat Saberにおいてプラスに働いています。実際に剣を握っていく感覚になり、没入感を高めてくれます。

ただ、高難易度になってくるとPS Moveコントローラーをがっつり握っているとノーツのスピードに追いつかなくなってきます。

自然とコントローラーのお尻を軽く握る持ち方になっていきました

自然とコントローラーのお尻の方を軽く握るようになり、肩の動き、肘の動きに加えて手首のスナップを生かしながらプレイするスタイルになっていきました。

ただし、PS Moveコントローラーは表面がツルツルしており、グリップ性がありません。コントローラーを振り回すBeat Saber特にすっぽ抜けやすいため、必ずストラップをつけ、またシリコンカバーを装着することでグリップ性を高めるなどの工夫は必要だと感じました。

wiiのストラップは使いやすく丈夫なため、ストラップをなくした方はおすすめです

PS Moveコントローラー2本必須もソフトはコスパ良し

Beat SaberのPSVR版は、PS Moveコントローラーが2本必要になるため、PSVRと別に買い揃えなければなりません。充電も煩雑になるため、可能であればPS Moveコントローラーの充電スタンドも用意しておくと便利です。

一方で、Beat Saberのソフト自体は合計18曲がプレイできて3200円と、フルプライスのゲームと比べると3分の1の価格で購入できます。

ハードウェアを揃える必要がありますが、Beat Saber自体がコスパが良いため、このゲームのためだけであっても、コントローラーを2本買うだけの価値はあると思います。Beat Saberだけでもハマれば十分元を取れるほど遊べるほか、2本Moveコントローラーがあれば、スカイリムVRや、同じくリズムゲームのAirtoneなど、PSVRの他のタイトルも快適に楽しめます。

関連記事:
体を動かすってこんなに楽しい。大人から子供まで気軽に楽しめる良作!PSVR版『Airtone』プレイレビュー

エクササイズにもなりそう

Beat Saberは全身を使って楽しむゲームであるため、HARDモード以上で20分もプレイすれば息が上がり、1時間プレイすると汗でビッチョリになりました。

実際、海外の研究機関によるレポートではBeat Saberはテニスに匹敵するカロリー消費があるというレポート結果も出ています。

私自身最近体の肉付きがとても良くなってきたので、Beat Saberを1プレイ30分以上・週に3日プレイという生活を1ヶ月続けるとどれだけ体に変化が起きるのか、現在身をもって実験中です。

ビリーズブートキャンプなど、テレビの前でエクササイズするビデオは数多く世に出てきていますが、もし楽しく遊べて、健康的に痩せることができるのであれば、エクササイズビデオ業界?にも革命を起こすのではないかと思っています(笑)。

汗対策にVR専用マスクもオススメです

PSVRを持っているなら絶対に買うべき1作

Beat SaberはPSVRを既に持っている方であれば、是非ともオススメしたいゲームです。また、PSVRを持っていなくても、VRに興味がある方にはBeat Saberだけでも買って良いと思います。
Beat Saberは、それだけ魅力があるゲームだと感じました。

PSVRには『Firewall zero hour』や『ASTRO:BOT』など他にも魅力的なゲームが多くあり、Beat Saberと合わせてVRにチャレンジするのもありではないでしょうか。

 

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