2018年8月の時点でわかっている、PCを利用したハイエンドVRの性能を比較しました。
その上で、いま買うならばどのハードウェアがいいのかをまとめました。
ハイエンドVR比較表
HTC Vive |
HTC Vive Pro |
Oculus Rift |
half dome (Oculus Rift 新型) ※参考程度に掲載 |
|
ディスプレイ |
有機EL 3.6インチ |
有機EL 3.5インチ |
有機EL |
不明 |
解像度 |
2,160×1,200 |
2,880×1,600 |
2,160×1,200 |
不明 |
片目あたり |
1080×1200 |
1440×1600 |
1080×1200 |
不明 |
視野角 |
110 度 |
110 度 |
110 度 |
140 度 |
リフレッシュレート |
90Hz |
90Hz |
90Hz |
不明 |
接続端子 |
HDMI、USB 2.0、3.5 mm ステレオヘッドフォン端子、電源、Bluetooth |
USB-C 3.0、DisplayPort 1.2、Bluetooth |
HDMI、USB 3.0 x 3、USB 2.0 x 1 |
不明 |
ヘッドフォン |
イヤフォン外付け |
内蔵 |
イヤフォン外付け |
不明 |
マイク |
内蔵(1個) |
内蔵(2個) |
内蔵 |
不明 |
フロントカメラ |
1個 |
2個 |
なし |
不明 |
センサー |
SteamVRトラッキング、Gセンサー、ジャイロスコープ、近接センサー |
SteamVRトラッキング、Gセンサー、ジャイロスコープ、近接センサー、IPDセンサー |
赤外線センサー |
不明 |
独自機能 |
– |
レンズ距離調整による瞳距離調整 調整可能な IPD 調整可能なヘッドフォン 調整可能なヘッドストラップ |
– |
アイトラッキング、可変焦点 |
重量 |
468g |
765g |
470g |
不明 |
付属品・同梱物 |
Viveコントローラー×2 ベースステーション1.0×2 その他ケーブルなど |
Viveコントローラー(新型)×2 ベースステーション2.0×2 その他ケーブルなど |
Oculus Touchコントローラー×2 Oculus Sensor×2 その他ケーブルなど |
不明 |
価格 |
69,390 円 |
101,520 円 (アップグレードキット) 175,910 円 (コントローラ・ベースステーション同梱版) |
50,000円 |
現時点では発売日は未定 |
性能面では最新モデル「HTC Vive Pro」がリード
当然ながら性能面では「Vive Pro」がリードしています。
何より、解像度が大幅に上がったということがおおきいでしょう。
ただし、当然ながらコストやPCに求められる性能も上がるため、その点も考慮する必要があります。
コスト面では「Oculus Rift」、「HTC Vive」との違いは
コスト面ではセンサーやコントローラーも含めて50000円という、圧倒的なコスパの「 Oculus Rift」一択になります。
では、HTCの同世代ハード、「 HTC Vive」との違いは何があるのでしょうか。
対応ソフト数・ストアが違う
「HTC Vive」はゲームストア「Steam (SteamVR)」で販売しているソフトに対応しています。
「Oculus Rift」は「Oculus Home」のソフト、また非公式ではあるものの一部の「Steam (SteamVR)」ソフトに対応しています。
ただし、「Oculus Rift」が「Steam (SteamVR)」ソフトに対応している数は限定的で、対応ソフト数は「HTC Vive」が圧倒的に多いと言えます。
センサーの設置方法、ルームスケールが違う
「HTC Vive」は、センサーを対角に設置することで、動き回ることができるプレイエリアを確保します。ただし、最低でも「2 m x 1.5 m」、畳で言えば2畳分のプレイエリアが必要で、一人暮らしなど、狭い部屋での利用をする場合は注意が必要です。
「Oculus Rift」は、センサーを前方に並行して設置します。そのため、PCのデスクに置くこともでき、設置がとても簡単です。ただし、動き回ることを考える場合、3〜4台のセンサーが必要になります。
コントローラーが違う
「HTC Vive」は、グリップ型のコントローラーです。一方、「Oculus Rift」は、製品のマイナーアップデートを続け、「ハンドトラッキング」を想定した最新のコントローラーが同梱されています。
2018年は「Oculus Rift」がシェアを伸ばしている
値下げをされて以降、「Oculus Rift」はシェアを伸ばし続けており、「HTC Vive」のホームストアである、「Steam」の2月のハードウェア調査にて「Oculus Rift」が「HTC Vive」を上回りました。
2018年8月の今購入するのであれば、コスト面や設置ハードルの面も考慮すれば現時点では「Oculus Rift」がおすすめと言えるでしょう。