Nielsen Holdings傘下のSuperData Researchは、2018年以降のXR(VRとARとMRを合わせたもの)の市場規模を予測するレポートを発表しました。
2019年が真のVRの年となる
かつては2016年が「VRの年」とされていましたが、これは消費者向けヘッドセットが利用可能になったためで、SuperDataによれば2019年はバーチャルリアリティが実際に普及期を迎えるとのことです。このため、2019年が真のVRの年となるとのこと。SuperDataは、VR市場を牽引するのが『Oculus Quest(オキュラスクエスト)』だとしています。
『Oculus Quest(オキュラスクエスト)』発売の影響
2019年に発売される『Oculus Quest(オキュラスクエスト)』は、VRの中でスタンドアローン型のヘッドセットが主流が転換する大きな力となるとしています。
SuperDataは、2019年に予定されている『Oculus Quest(オキュラスクエスト)』の発売が、「XRを決定づける瞬間」と期待しており、スタンドアロンのヘッドセットは、2019年だけで130万台を超えるとしています。
2021年に向けてモバイルARが急成長
また、2018年から モバイルAR市場が急成長し、2021年には174億ドルの市場規模まで成長するとの予測を立てています。これは、AppleのiOSとGoogleのAndroidという、プラットフォームの成長によるものとのこと。アナリストの分析では、2018年初めから3000件以上のアプリの成長が示唆されているが、1億1700万人以上のユニークユーザーがARKitとARCoreアプリを使用していると考えています。
2021年にはARがVRを凌駕、AppleもARヘッドに参入と予想
SuperDataは、エンタープライズARソフトウェアの継続的な増加と、コンシューマーARソフトウェアの需要の増加、コンシューマーARヘッドセットの大幅な可用性の向上が相まって、ARからの収入は2021年にVRを凌駕すると予想しています。ハードウェアでは、マイクロソフト社とマジック・リープはすでに現世代のAR製品のコンシューマ版に向けて取り組んでいますが、Appleが2020年前後にARヘッドセット市場に参入すると予想しています。
IDCのレポートとの共通項も多い
以前にリリースされた、IDCの市場調査レポートでも『Oculus Quest(オキュラスクエスト)』の与える影響や、ARの市場成長ついて言及されています。
IDCの市場調査レポート、2022年に向けて企業向けARが急成長との予測
VRに比べてARはまだまだ成長の余地があり、VRでは『Oculus Quest(オキュラスクエスト)』がスタンドアローンVRの台頭という、1つのブレイクスルーとなりそうです。