ドイツのVRメディアMIXEDの開発者への取材によれば、VRシューティング『SUPERHOT VR』の累計販売数が80万本を突破し、またVR版の元となった通常版の収益をVR版が上回ったということが判明しました。
Steam版、Oculus版、PSVR版の累計で80万本を突破
SUPERHOT VRは、『移動をしている間だけ時間が進み、移動を止めると時間がとまる』VRシューティングゲームです。一見シンプルなゲームシステムですが、時間を止めている間に立ち回り方の戦略を練ることができるため、アクション要素とパズル的な要素の両面を持つ奥深さを実現しています。
PCでは2016年のSteam版配信に加えて、Oculusストアでも販売されており、2017年にはPlayStation VRでもリリースされました。
映画さながらのアクションを繰り広げることができるため、敵を倒した時のエフェクトもあいまって、爽快感のあるゲームとなっており、発売から時間がたった現在でも定期的にランキング入りをするなど人気を集めています。
今回、ドイツのVRメディアMIXEDは、SUPERHOTを生み出したTomasz Kaczmarczyk氏への取材を行い、同氏より『SUPERHOT VR』の累計販売数が80万本を突破し、またVR版の元となった通常版の収益をVR版が上回ったということを聞き出しました。
Oculus Quest版もリリース予定、100万ダウンロードも間近
SUPERHOT VRは、『Oculus Quest(オキュラスクエスト)』版をリリース予定で、Oculusの発表によれば、本体と同時にリリースされるローンチタイトルとして名を連ねています。
Oculus Quest版がリリースされば、これまでにリーチできていなかった新しいユーザーを集める可能性が考えられ、これにより100万ダウンロードが間近に見えています。
インディーズスタジオの躍進が続くVR
2019年3月には、VRリズムゲーム『Beat Saber』が100万ダウンロードを突破するなど、VRのコンテンツにおいて、インディーズスタジオの躍進が続いています。
詳細記事:
『Beat Saber』が100万ダウンロード達成!追加DLC『Monstercat Music Pack Vol. 1』がリリース
BeatSaberのJaroslav Beck氏は「広告や大規模なマーケティングを行ってこなかった中での達成であった」ということを明かしており、SUPERHOT VRのTomasz Kaczmarczyk氏も発売からかなり時間がたった「2018年のホリデーシーズンに大きく売り上げが上昇した」とコメントしています。
両作はストアでの評価が高く、ベストセラーのランキングに常に入っているというところが共通しており、VRヘッドセットの売り上げとの相関性が高い可能性が考えられます。
他のゲームスタジオによる発表はありませんが、ベストセラーのランキングに入っているコンテンツはVRハードウェアの普及が進んだ2018年以降に大きく売り上げを伸ばしている可能性がありそうです。
また、今後発売されるであろうOculus Questは、Oculus Riftとのクロスバイに対応しており、Oculus Riftで人気を集めており、かつ今後Oculus Questでリリースを予定しているソフトは、Oculus Questの売れ行きによっては大躍進を遂げるかもしれません。