Steamで配信され、月間100万ユーザーもの増加をするなど、人気を集めている注目のVRソーシャルネットワーク、『VR Chat』が2018年12月12日、ついにOculus Storeでリリースされました。
『VR Chat』とは
VRChatはユーザーが自身のアバターを用意して、VRのワールドで他のプレイヤーと交流するソーシャルネットワークのようなものです。夜桜が美しい和風のワールド、ファンタジー世界のようなワールドなど、ユーザーが作成したワールドがいくつもあり、それぞれのワールドを自由に行き来できます。
最大の特徴は、ユーザー自身が3Dソフトウェアで作った家をアップしたり、アイテムをアップしたり、ワールド丸ごと作ったりすることができることです。まだまだ始まったばかりのサービスで、好き勝手暴れまわるユーザーがいたり、著作権的にアレなものも多くある、黎明期の状態ではあるものの、その自由さとVRだからこそ味わえる没入感が魅力で、多くのユーザーを集めています。
2018年2月にはユーザー数が300万人を超えるなど、盛り上がりを見せています。
イメージとしては2018年に公開された映画『レディ・プレイヤー1』の世界や、2009年のアニメ映画『サマーウォーズ』、人気を集めるアニメ『ソード・アート・オンライン』の世界のイメージが近いかもしれません。
Oculus ストア販売開始で、ますます期待が高まる『Oculus Quest』対応
VRChatがOculusストアで公式に販売を開始する前から、Oculus RiftでもSteamストア経由でVRChatを利用することができました。
今回、公式にOculusストアでリリースされたことにより、気になるのは2019年の春販売開始を予定している『Oculus Quest』への対応です。
Oculus Questは、Oculus Riftと同じ6dof対応をしたスタンドアローンのVRヘッドセットです。スタンドアローンであるため、本体だけで利用できるので、高価なハイエンドPCを必要としないほか、Oculus Touchレベルの精度を持つコントローラーが2本ついて、価格は399ドル(約5万円)と、かなり購入しやすくなっています。
『Oculus Quest』のグラフィック性能は、ハイエンドPCを利用するOculus Riftと比べると落ちるものの、Xbox360、PS3並の性能となっているほか、解像度では片目1600×1440とOculus Riftを大幅に凌いでいます。
ハイエンドPCとの性能差は比べものにならないため、ワールドの制限やグラフィックの制限が必要になるかもしれませんが、6dof対応のHMDとコントローラーであるため操作に問題がないこと、またOculus Rift向けにリリースされたトリプルAタイトルである『Robo Recall』『The Climb』などのOculus Questへの移植も確定しており、方法が全くないわけではありません。
詳細記事:
『Oculus Quest(オキュラスクエスト)』でリリース予定のゲーム、噂されているゲームのまとめ
Oculus Questは、2019年をVRの年にすると言われるほどのヒットを起こす可能性を秘めており、今最も勢いがあるVRChatがOculus Questに対応するようになれば、相乗効果でVRソーシャルメディアのブームを巻き起こす可能性があります。
開発者が示唆的な発言をしていることもあり、今後の展開に期待です。
Oculus Quest版のリリースが発表されました:
ソーシャルVR『 VR Chat』が『Oculus Quest』に対応することを発表