Oculusの次世代ヘッドマウントディスプレイに搭載される『DeepFocus』デモが公開。視線に合わせてVR内のピントを調節

Oculusの次世代ヘッドマウントディスプレイに搭載される『DeepFocus』デモが公開。視線に合わせてVR内のピントを調節

Facebookは、2018年12月19日Oculus公式ブログにて、次世代VRヘッドマウントディスプレイ(開発名:Half Dome)に搭載する、可変焦点技術『DeepFocus』デモを公開しました。

次世代VRHMD『Half Dome』の視線追跡・可変焦点技術

出典:oculus.com

2018年の5月に行われたイベント『F8』で、Facebookは次世代のVRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)のプロトタイプとして『Half Dome(ハーフドーム)』を発表しました。

Half Domeは、140度の広視野角、視線追跡(アイトラッキング)カメラ、および独立して可変焦点機構を持つディスプレイを搭載した、多くの新技術を盛り込んだ意欲的なVRHMDで、これだけの機能を詰め込みながらOculus Riftと変わらないコンパクトなボディを実現していました。

この時点でのハードウェアの完成度は高く、目の動きに合わせてディスプレイを調整し、VR内の仮想オブジェクトに焦点を合わせることができ流ようになっていました。Facebookはこれにより、VR内でより快適で、自然で、没入感のある感覚を生み出す上での真の進歩を示したとしています。

DeepFocusとは

出典:oculus.com

今回ブログで公開されたDeepFocusは、Half Domeのハードウェアの潜在能力をフルに発揮させるために、開発されたソフトウェアです。

公開されたデモ動画では、視線の位置に合わせて手前のオブジェクトだけ焦点を合わせる、奥のオブジェクトに焦点を合わせる(手前のオブジェクトはボケる)といったビジュアルのレンダリングを、AIを活用することで実現しています。

最初に搭載されるのはOculus Riftから?

Facebookは、Oculusシリーズは『Oculus Rift』『Oculus Go』『Oculus Quest』で出揃ったとしており、今後この3つのハードをアップデートしていくことが予想されます。

Half Domeは先進的なVR技術を多く盛り込んでいるため、快適に動作させるためにはマシンパワーが多く必要になることが想像されます。そのため、最初に搭載されるのは次世代『Oculus Rift』の可能性が高いと言えます。

Oculusブログによれば、Half Domeの開発は3年にわたっており、ここまで完成度が高まっていることや、Oculus Riftは2016年にリリースされて以来、未だアップデートされていないため、2019〜2020年ごろにはリリースされるかもしれません。あとはコストや生産面において、どの程度目処が立つかにもよるでしょう。

視線追跡、可変焦点、広視野角などかなりワクワクする技術がてんこ盛りで、とても楽しみなハードであるHalf Dome。発表から1年である2019年のF8には新しい情報が出る可能性もあります。さらなる続報に期待しましょう。

 

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