HTC、コントローラーも6Dof対応した『Vive Focus Plus』発表

HTC、コントローラーも6Dof対応した『Vive Focus Plus』発表

2019年2月25日よりスペインで開催される MWC2019(Mobile World Congress 2019)に向けて、本日HTCは2018年に発売した『Vive Focus』をアップデートした『Vive Focus Plus』を発表しました。

本体に加えコントローラーも6Dof対応

image:vive

もともと、『Vive Focus』は回転に加え位置の検出も可能な6Dofに対応していました。ただし、コントローラーは6Dofに対応しておらず、PCもコントローラーも6Dofに対応しているPCでのVRや、2019年春に発売される『Oculus Quest』のようにVR空間内で手を自由に動かすことはできませんでした。

今回発表された『Vive Focus Plus』は、超音波を使い位置検出を行える6Dof対応のコントローラーが左右分追加されたものです。

PC向けのVRコンテンツの移植が容易に

両手6Dofに加えて、コントローラーにはPC向けのVRヘッドセットHTC VIVEのコントローラーにある、トリガーや感圧入力といった共通の操作ボタンがついており、これによりPC向けのVRコンテンツをVive Forcusへと移植しやすいとのこと。

企業向けに販売予定、プロフェッショナル向け機能も付属

Vive Forcusはもともとおもに企業向けにVR研修などで使えるものとして販売されています。今回のVive Forcus Plusも、同じく企業を対象に販売する予定です。そのため、Vive Forcus Plusには、自動独立のモード、凝視サポート、複数のヘッドセットを一度にリモートで登録、監視、管理するためのデバイス管理ツールなど、いくつかのプロフェッショナル機能も付属しています。

HTC Viveの米州担当ゼネラルマネジャー、ダニエル・オブライエン(Daniel O’Brien)氏はVive Focus Plusについて「このVive Focus Plusの展開は、より深い没入感、より現実的なトレーニングとシミュレーション、そしてPCからスタンドアロンカテゴリへのエクスペリエンスのより簡単な移植への道をリードします。」としています。

Oculus Questへの対抗にはなるのか

一方で『スタンドアローンVRヘッドセット』『APU(CPUやGPUの塊)にSnapdragon 835を採用』『本体+コントローラーが6Dof対応』という共通点から、Facebookが2019年春に発売するOculus Questの対抗となるのではないかという見方もされています。

市場の反応や状況によっては、コンシューマー向けに販売が開始される可能性もあるのかもしれません。

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